ガロイン主催ライブ 2/23「Love&Love」 3/9「プレミアムまさや」

2014年2月23日
Love&Love @中野Vスタジオ
出演:ガロイン、柴田勇大、リボンズ


議論に意味はあるのか?を思い起こす、極上の心地よさと絶妙な心地悪さの混じり合う不穏なライブで最高でした。
こんな素晴らしいライブを目撃できてこの空間にいられて幸せだ。

色々面白かったけど何より伴さんの熱い発言が印象的だった。
「カウンターでありたい」「ちゃんと漫才できるようになる」「このライブを見たお客さんが誇りに思えるくらい売れたい」みたいなことを言っていた。
伴さんが実は裏では人一倍売れたいテレビに出たいと言っているという話は何回か聞いたことがあった。
けど、舞台を見ている限りでは商業的な成功なんかより自分たちのやりたいこと面白いと思うことさえできればそれで良いって思ってるように見えていたから、今まで少なくとも客前ではそんなそぶり一切見せなかったのに今回舞台上で言ったのって何かきっかけがあったのかな?と思った。
私はただのファンなので売れるとか売れないとかはどうでも良いけど、この人たちの行き着くところを見届けたいと改めて感じたライブだった。




2014年3月9日 14:30〜
プレミアムまさや @中野Vスタジオ
出演:ガロイン、柴田勇大、リボンズ


Love&Loveを受けてのプレミアムまさや。
ガロインが本気の漫才を4本やって、1本披露するごとに柴田さん、立山さん、テレパシーまさきがコメントをするというライブ。
本気の漫才っていうのは、自主ライブでは毎回漫才を途中までしかやれないから最後までやるということと、普段は設定とキーワード3つしか決めずにあとはアドリブで漫才をやっているのを今回は台本通りにやるということ。
薗田さん曰く台本を書いたのもきちんと稽古したのも3、4年ぶりとのこと。
あとは、薗田さんがツッコミができないのでツッコミを出来るようになる、と言っていた。
ネタ見せの時に作家から、ガロインはもう一人ツッコミがいれば面白いと言われるそう。
確かに、まさやSPで油野美術館に出た時に立山さんがガロインのネタにつっこんでいたのは見やすかったけど。


オープニングトークの後、早速ガロインが漫才を披露するも案の定台本どおりにできない。
伴さんいつもどおりアドリブ入れまくりだし最後までやらずにはけちゃうし。
ネタが終わってから本当はどんな台本をだったかを薗田さんが音読したところ、予定の半分もできてない。
ネタによっては用意してたセリフを二言くらいしか言ってないのすらあり。
適当に言ったように思われたセリフが意外とちゃんと準備してきたセリフだったりしたのは面白かった。準備してきてそれ?!っていう。
漫才を台本どおりできなかった言い訳として、二日前にネタを作った時と当日の午前中にファミレスでネタ合わせした時点では面白いと思ってたのに、昼にVスタに入ってから立ち稽古してみたら何かしっくりこなかったと言っていた。
用意してきたセリフがウケなかったら心が折れてアドリブ言って取り返したくなるらしい。
事務所ライブでは最後までネタできるのに何で自主ライブでは出来ないかは本人にも分からないと言ってい。


コーナー等はさみつつ、結局ガロインは7本も漫才をした。
5本目と6本目のセンターマイクの前で世間話するだけの漫才が私は好きだった。
山が動く寺岡さん東京ソロライブでやったスーパーナチュラル漫才に少し似ていた。


この日は結局全然ちゃんと漫才できなくて、それでも伴さんはやっぱり売れたいと言っていた。
グレープカンパニーで次に売れそうなのはわらふぢなるお、アボカドランドリだからガロインはその次だと。
最後に伴さんがお客さん一人一人と握手して終わり。
伴さんの握手はライブが会心の出来だった時に発動するものと思ってたから今回は意外だったし薗田さんもこの出来でよく握手できるなって苦笑いしてたけど、伴さんとしては得るものが大きかったということかな?


この2回の自主ライブを見て、売れるっていう長期的に達成すべきことと、ライブでお客さんを最大限笑わせるっていう目の前の正義との折り合いのつけ方、落としどころを模索しているのだと感じた。
私が考えても意味ないことは分かってるけど色々考えちゃうね。
もし本当に薗田さんがつっこみ上手くなったらどうなっちゃうんだろうとかね。想像つかないな。
立山さんが言ってた「ガロインはVスタ弁慶で事務所ライブでは死んでるけど、自主ライブでやってることを事務所ライブでもやれるようになるのがベスト」という意見に大きく頷く。