2015年8月13日 キングオブコント2015 二回戦大阪2日目

2015年8月13日 16:00
キングオブコント2015二回戦 @大丸心斎橋劇場


MC:ヒューマン中村



蛙亭:牛丼屋
トップバッターから思いっきり笑わせてもらった。岩倉さん演じるギャルのリアリティあるヤバさと中野さんの無言の表情ツッコミの対比がめちゃくちゃ面白く、さらに日常系コントかと思いきや思い切った展開が底抜けにアホで素晴らしかった。


バネ:モノマネオーディション


エフエー:バイトの面接
掛け合いが明らかに喋くり漫才のそれで、見たことないけど漫才が上手いんだろうなと。喋りが達者でツッコミの腕がある。テンポのコントっぽくなさはあるものの内容は面白かった。


ニッポンの社長:持ち物検査
コンビ名から勝手にふざけた感じの人達かと思ってたら普通にちゃんとしたコントだった。ていうか辻クラシックか。見た目とキャラクターがばっちり合ってて動きや表情が面白い。繰り返しのボケに飽きることなくむしろ待ってましたと思えて楽しいコント。オチも良し。


チャモロ:ストリート腕相撲
テンポが良い。そしてそのテンポの良さと語彙の少ないもっちゃりしたツッコミのメリハリも良い。ただ、結末部分が説明不足で、ん?と思っているうちに置いていかれたまま終わってしまった。


ムニムニヤエバ:バズビーの椅子
いかにもキングオブコントで好まれそうなタイプのコント。しっかりと作り込まれており客ウケも申し分なし。テレビでやってても違和感ないレベル。関東の人間からしたら去年THE MANZAIの特番で飛び道具的な出方して鬼すべりしてた印象しかなかったから実は実力派でびっくりした。


ツートライブ:ほんまおおきに
居酒屋の店員と客のコント。コントの軸になる部分の裏切りのボケが、日常系の設定から極端に外れすぎていてそこで冷めた。


イブンカ:コンビニ強盗
性同一性障害への配慮とオネエタレントの自虐が並存するように、韓国人が韓国ネタで笑いを取ることは何ら問題ないことは分かっているものの、何かの弾みにどこかしらの団体に見つかって糾弾されたりしないだろうかと勝手にひやひやしてしまう。それを抜きにしても、コンビニ強盗というこねくり回されまくった設定に対して全く目新しさの無いアプローチをしていて内容が面白くなかった。


男性ブランコ:リコーダーが壊れちゃった
絵本を読んでいるかのような、情操教育に良さそうなwストーリー。演出をあえて稚拙にすることで、良い大人が二人で何やってるんだよ的なばかばかしさを楽しむタイプのコント。


コロコロチキチキペッパーズ:天使リオン
こんなのずるいってー。笑うに決まってる。ナダルさんの天使がはまり役すぎてすさまじい破壊力。そして相方さんの小学生役も地味に適役。内容は非常にシンプルで、しかしあのキャラクターを生かすにはこれくらいシンプルでちょうど良い。賞レースじゃなくて普通のネタ番組で人気出るでしょ。


セルライトスパ:長縄
一言目の会話から二人の性格、関係性、クラスでの立ち位置が一瞬にして分かるお手本のような綺麗な導入で惚れ惚れしちゃう。一口に小学生といっても「はつらつとした」とか「いじめられっこの」なんて簡単なものじゃなく人物像を深く掘り下げていて他の人達のコントとの圧倒的な差を感じた。落とし方も流石で、何言っても成立する流れであえてあのオチを選択するセンスが最高!こういうコントが是非受かってほしい。


かまいたち:不動産屋
非常に手堅い。


大自然:ソフトクリーム屋
二人とも恰幅が良くて似たような背格好だから舞台上の立ち姿のバランスの悪さが気になってしまった。内容もやや散漫な印象。


ノーザンダンサー:校長が友達


ジョバンニ:ふられて上手く笑えない
友人同士という設定なのに二人お揃いの衣装だったのでコントとして成立していなかった。


鱒之介:相撲部
すべってた。


ネイビーズアフロ:芸人見かけた


ハリード:ハイパー将棋
将棋番組の解説者とアシスタントがハイパー将棋の解説をしながらオリジナルの将棋の駒の動き方等を説明するコント。舞台上のセットを見て設定を聞いただけでめちゃくちゃ面白くなさそうと思ってしまったし実際全然面白くなくて頭に入ってこなかった。


マグリット:墓参り


トット:野球部を辞める
過去にKOC予選でトットのコントを二回見たことがあってその二回とも好きなかんじだったから今年も楽しみにしてたのに歌ネタでがっかりだった。ストーリーものが見たかった!


カベポスター:おもちゃ屋


サンドロップ:隠れファン


隣人13号:おばちゃんと崖の下の卵
悪い意味で関西らしい粗雑なコント。


鬼と金棒:合コン
ウザいキャラクターで笑わせようとしているのだがウザいキャラクターが上手くて本当にウザいなと思ってしまった。



〜休憩〜



ファイヤーサンダー:老夫婦
基本を押さえた上で独自の視点の入ったしっかりしたコント。収まりが良すぎて私の好みとはちょっと違うけど。関西はこの手のコントに対して正当な評価をする土壌がないと感じるから勝手に苦労しそうだなって思った。ななまがりも大黒天も東京行ったしねー。


マユリカ:妊婦


ロングコートダディ:旅人
彼らは存在自体が既にオモシロだ。


ファミリーレストラン:下着泥棒


トライアングル:バイトの面接
普通だったら起承転結の「転」になる部分を「承」に持ってきており、こんな早い段階でこの展開だったらこの後の2分半くらい何やるの?と思ったけど、冗長にならず上手く4分にまとめていた。壊すのではなく構築することでコントの新たな可能性を見出だそうとしていてコントに対する意地を見たように思えて感心した。


ポートワシントン:おじいちゃんのお通夜


クラスメイト:ケンカ


和牛:時限爆弾
屁理屈が苦手なので、漫才ほどじゃないにしても私にはちょっときつかった。


雷ジャクソン:心が読める
変化をつけることも出来た中であえて繰り返しのボケをするところが私の好みで面白く感じたけどしつこいと思う人もいたかも?二人の表情が面白かった。


デルマパンゲ:3+0=4
ぎゃー!!!二日見た中でずば抜けて一番面白かった。3+0=4だと主張する生徒がその根拠を説明するコント。熱弁の仕方がどう見ても演技ではなくて、迫田さんの本心をそのまま語ってるだけなのが狂気的で爆笑した。漫才はあれでもちゃんと薄めて提供してくれてたのねと思えるくらいに迫田さんの思想が原液どっろどろで最高だった。


天竺鼠:授業中に寝る
肩の力を抜いて軽々と笑いを取っているように見えた。客席の反応から人気があることが良く分かる。ワーキャー系が人気で笑い取って批判されるならKOC予選での天竺も同じではと思ったり思わなかったり。決して面白くなかったという訳ではなく、笑いまでの初速の速さや笑いの増幅の大きさに他と明らかな差があったから。


チョップリン:ローソンとセブンイレブン



予想
天竺鼠かまいたち
○ムニムニヤエバセルライトスパ
蛙亭コロコロチキチキペッパーズ