今だから言えるM-1グランプリ審査の裏話 2014年4月11日 ジャルジャル×倉本美津留のコント会議 #6

ニコニコ動画生放送 開放!ジャルジャル×倉本美津留のコント会議 #6 〜誰でも参加して意見言うてくれてええんやで、いや言うてくれ〜 supported by FIAT



倉:平気でふなっしーとかさー、劇場の自分らのコントで入れてくる奴おるやろ、なんでやろなー。俺なんかM-1の(準決勝の)審査員やてったやんか。あの時でも、なんでそんなんやんねんと。3割はおるやんか。流行ってることを。それが一個のラインやねんな。それやってないだけでやっぱりちょっと点数あがるわ
福:ああいうのやってる人に聞いたことがあるんですよ。何であんなん入れるんですか、みたいな。「いや、逆にやってるみたいな」って言いよるんです
倉:うわー。そんなん・・・
後:ドラえもんとか、例えば、桃太郎とかで始められた時点でなんか見る気なくなりますよ
倉:ドラえもんも多いしさ、10回クイズとかさー、10回クイズ1000回見た。ほんま。1万回やってた。もうええっちゅうねん。そっから入るやろ。ウィーン(自動ドア)とか。あ、お前らもウィーンやったな。ははは。お前ら漫才でやったんがな、ちょっとおもろかったな。コントなんか漫才なんか分からへんな。あの時はほんま無理矢理M-1出したからな、お前らのことは
後:ははは
福:ありがとうございます!
倉:みんな反対しててんけどな
福:そうやったんすか
後:え、でも準決勝ウケてましたよね僕らめっちゃ
倉:ウケてたウケてた
後:そうっすよね
福:その時の審査の話教えて下さいよ
倉:教えたろか
後:それはもう時効ですよね、M-1ももうなくなりました
倉:そうそう。あのね、笑い飯もお前らもそうやねんけども、いっつも凄い反対があんねん
福:あー。正直あの時の僕らは分かるんですけど、笑い飯さんが反対されてたのはなんでやったんですか
倉:だから、笑い飯が初めてM-1出たときって2回目とかやんか。超無名やし、その時に、なんちゅうの、漫才とはこうでなければならないってみんな勝手に思ってるところがあって。俺なんかはなからさ、壊していってほしいからさ。そういう感覚持ってないのよみんな。だから「おもろいけど漫才やないしな」って言いよんねん。お前、漫才ってなんやねん!!!(机を叩く)
後:あはは。ドーンやったんですか?
倉:おぉ。待て、と
後:それ(反対意見)は誰が言うんですか。構成作家の方ですか
倉:構成作家もおるし
福:それって倉本さんより上やったり下やったり色々?
倉:上が2,3人おって下が2,3人おるわ。7人くらいやで。ほんでキレてさ、いや関係ないやろと。人間が二人立っておもろい時間をどれだけ会話で作るかだけやんけと。それが漫才のスタートやし、そっからやっぱり新しいスタイルをどんどんどんどん生み出していかなあかんと。君ら(他の審査員)やったら多分ダウンタウン初めて見た時あれ漫才やないなーと平気で言い出すやろと。売れたからね、言うてるだけで。笑い飯一緒やねんって。ほんでさ、「(倉本さんが)そんなに言いはんねやったら残しはったら」言うて。
福:ほんまは誰かが笑い飯さんのかわりに一組おったけど、それをやめて?
倉:おったりすんねんけどもその辺も別にそんなにさー、一生懸命さー、こいつ出さなあかんってみんな思うてないのよ
福;結局ね。魂がないんすね
倉:ちょっとあんまりこんなこと言うたらあかんなー
福:我々の時は?
倉:お前らの時も、感じた訳よ、やっぱり漫才を壊しにいってるなーと思ったんよ、俺はな。国技館でやった時。漫才のスタイルを壊そうとしている、それイコール俺は漫才やと思ってるから。漫才ってやっぱりそこで新しいものを壊していくっていうことを、客が一緒に臨場感をもって感じる。「わーなにこれ?なにしてんの?!」っていう・・やんか?(ジャルジャルは)そうなってたからな、俺は入れてんけども。みんなやっぱり「コントやしなー」みたいなこと言うねん。いやいやいや、見たことないコントみたいな漫才っていうことの行き切ったことやんけ、っていう。「漫才のパロディーやん」とかって言うのよ。いやいやどうでもええねんそんなん。おもろいのよ当然。新しいかどうかやねん
後:審査基準が違うんですね、審査員の中でも
倉:ちょっと違うんですよ。漫才っぽくなかったらだめやもんな。あと、客にウケているっていうことを一番に考えすぎるとか。人気があったらウケるやんか。おもんないのに。そこはもう絶対目光らせてたな俺は。それは悪いけど。ほんまにおもろい時もウケるし、人気あるのもウケんねん。似て非なるもんやねん。でもね、それがわからへんねんみんな。ほんでやっぱりわーっとウケたんに入れといた方が自分がやっぱりなんちゅうの、傷つかへんみたいなことなるやんか
福:間違った審査してないと
倉:いやそれは俺に言わしたら一番間違いやっちゅうねん!(机叩く)
福:倉本さんはM-1以外は参加してないんですよね、今
倉:してないですよ
福:確かにウケが重要なことある
後:でも大体の賞レースというか、劇場での戦いもそうですけど、ウケ重視なんですよ。M-1だけは笑い飯さんが出た時点であ!ってみんななって、M-1だけは違うぞってなったんです。それは倉本さんの机叩きがあったからですね
倉:でもな、毎年やないねん。毎年そんなに、俺が人に嫌われてまで戦うような、そんなに惚れる芸人ってやっぱおらんよ毎年は。だから毎年はやってなかったよ。でもやっぱり基準が違うのは「違うと思いますよ」とか、「新しいことを見出そうとしてる人いれた方がええんちゃう」とかやんねんけども。「あほか、残さへんなんて考えられへん!」言うたんが3回だけやな
福:3回?
倉:それがまあな、笑い飯と、ジャルジャルと、スリムクラブやわ
福・後:あーー
倉:その3回だけや、俺、ほんまにちょっとこれは戦わなあかんなと思ったんは
後:へーー
福:おもろい話聞けた
倉:あとはやっぱりレベル高いのはみんな通すやん、普通に